海外への教育移住 体験から見えた6つのデメリット
今回は、海外 教育移住 デメリット について書きたいと思います。
海外への教育移住のメリットについては、
別で纏めてみたので、
今回は、海外への教育移住におけるデメリットをフラットな視点で見てみようと思う。
物事は常に二面性を持ち合わせている。
何事も単一的な側面だけで判断するのは危険である。
何か判断を下すのであれば、
対極にある存在についても認識し、
それに対しても目を向けなければならない。
ということで、
海外への教育移住におけるデメリットを考えてみたいと思います。
日本国外への教育移住におけるデメリットとは?
1.日本語が苦手になりアイデンティティーを失う可能性がある
教育移住を求める親の多くは、
バイリンガルになることを求める傾向にあるのでしょうが、
バイリンガルというのはアイデンティティーに基づいた母国語の能力があって始めて意味を持つと思います。
中途半端な英語と日本語になってしまった場合、
欧米社会でも人種差別に遭い、日本にも居場所を作れない子供になる可能性はあります。
2.高額な学費
海外へ教育移住する方の多くは、
子供を海外のインターナショナルスクールに入れます。
インターナショナルスクールは基本的に高額な学費の捻出が必要になります。
本当の意味での富裕層は、
欧米諸国へ行くのでしょうが、
最近ではメディアにもてはやされ東南アジア諸国が割安ということで注目を浴びています。
シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン辺りですが、
これらの国々であっても年間数百万円の支出が発生します。
学校教育のリターンとして大きく見込めない幼稚園・小学校時代において、
年間数百万円という費用を無理して計上し、
一番重要な高校・大学という進学・学びを得るタイミングに選択の自由を与えれない経済状況であれば、
本末転倒と言えるでしょう。
海外移住を検討している人、実行している人に話を聞くと、
高い学費は子供の将来に対する投資だ!と言います。
もちろん中には、
海外での教育による大きなリターンを得られる子供もいるかもしれませんが、
それは限りなく可能性が低く1%の才能ではないでしょうか。
いづれにしても、
投資対象という観点でみると、
幼稚園・小学校のレベルで学費に年間数百万円というレベルの投資をするのは、
お金が余っている貴族だけで良いでしょう。
有り余る財がないのであれば、大きなリターンを見込めない幼稚園・小学校時代に年間数百万円/人というのは、
投資と考えても妥当性が見れません。
3.基礎体力を養うための自由が少ない
幼稚園・小学校時代というのは、
机に座って学ぶことも重要かもしれませんが、
それ以上に重要と考えているのが、
太陽光の下、元気に走り回り、今後の基礎体力を作る事ではないだろうか。
欧米・東南アジアなど、
日本に比べると決して治安が良いと言えない国に移住してしまうと、
結局子供の行動範囲に制限を設けてしまうことになります。
昼間の天気の良い日であっても、
家の中で閉じこもっていないといけないことになるでしょう。
親の身勝手な行動が、
子供に無理強いしている可能性があることを考えるべきでしょう。
4.親のコンプレックス・理想を子供に押し付けている
なぜ海外に教育移住をするのですか?と聞くと、
大概の人は「子供が英語を喋れるようになってほしい」であったり、
「「国際感覚」を身につけて欲しい」とおっしゃいます。
まず、
国際感覚とは何でしょうか?
これほど抽象的な言葉はないという感じですが、
結局、それっぽいフワフワした言葉に乗せられて、
自分自身を正当化する材料を見つけているのだと思います。
また、
95%以上の人が口にする英語などの言語については、
それを必要とする目的があって初めて意味をなすものであり、
英語などの言語は所詮ツールでしかありません。
英語を話せることだけに意味はありません。
もし英語を話せれば億万長者になれるのであれば、
アメリカ人は皆、億万長者になっていることでしょう。
海外での生活に憧れ教育移住する人の多くは、
今までの人生がパッとせず、
目の前の現実から逃げ、
自分にとって都合の良さそうな情報を掻い摘んで自分の耳に取り込んでいる、
いわば自己満と言えるだろう。
5.日本教育の良い面を享受出来ない
日本の教育に染まってしまうと自己主張が出来なくなると言われる。
自己主張とは裏を返せば自己中心的ということであり、
日本という国が美化されてきた背景にある協調性からはみ出る可能性がある。
また、
日本人として生きることを放棄するのであれば良いが、
日本の歴史上の有名人を知らなかったり、日本の特産品を知らなければ、
外国人からすると商売相手として日本人を相手にする必要はなくなるでしょう。
また、
今後のビジネスの世界において重要となってくる算数・数学の学習については、
日本の方が進んでいることも多くあります。
そろばん・くもんという文化は日本発信だと思いますが、
反復計算などには基礎的能力を育てる貴重な役割があると感じております。
6.子供の心理的負担を強いる可能性がある
海外へ教育移住を決める方の多くは、
子供の将来のため!という一点張りです。
しかしながら、
自己主張もできないレベルの子供が本当に海外への教育移住を求めているのでしょうか?
海外で学問を学びたい!などの自己主張が出てくる高校・大学で、
選択肢を与えてあげることで足りることも多いと思います。
また親の意見だけで教育移住をしてきた場合、
子供は親の知らない学校生活や慣れない普段の私生活で、
親が考える以上に心的ストレスを感じている可能性もあります。
結局、
共育における一番重要なポイントは、
子供と親の関係だと考えています。
子供が考えを持つべきは大学で何を学びたいか?それを何の目的のために学びたいのか?
一方、
親がサポートすべきは、
子供が自己主張をしてきた時に、
可能性を狭めてしまわないようにどうやって資金をつくるか?
ということかと思います。
教育に正解はないと思っておりますし、
親にとっては壮大な実験ではありますが、
親自身の人生のリベンジをするために子供に教育を与えるべきではありません。
子供が能動的に興味を持ち、
それのサポートを全力でするのが良好な親子関係でしょう。
ということで、
海外 教育移住 デメリット
について書かせていただきました。
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