人生最大の決断とその後
浪人生活を選択した僕は、
高校を卒業し、本格的に浪人生活に突入した。
浪人生の規定コースは、
河合塾などの予備校に行くのだが、
僕はそんな予備校仲間とワイワイ仲良しクラブをするような場所に
魅力を感じず、宅浪(いわゆる予備校に行かず、自分だけで勉強すること)
を選択した。
もちろん、
金銭的に親に迷惑をかけたくない。という思いもあったが、
宅浪という選択をしても、やり遂げられる自信があった。
時々友人とファミレスで勉強をし刺激しあったが、
基本は独り。
自分との戦いであった。
もちろん
自分の学力がなかなか上がらないことに対する焦りも生じていた。
孤独でもあった。
それでも僕は、
自分を信じ、自分の選択した道を精一杯駆け抜けた。
アッという間に、
年末は過ぎ、
センター試験が始まった。
「アメフトの強い大学に入りたい。」
そういう思いから、
国公立は頭になかったため、
志望校は私立大学に絞っていた。
結果。。。
関西のアメフト強豪校に見事合格することが出来た。
しかし、
ここで僕を悩ませる事態が生じていた。
関東の有名大学の建築学科にも合格していたのだ。
「アメフトをやっていなければ何をしていた?」
と質問をされたら、
間違いなく「建築!」と答えるだろう。と思うほど、
実は建築関係に憧れていたのだ。
さて、
実家から通う事ができて、
家計への負担も少ない有名大学の建築学科へ行くか。
関西という新しいフィールドで、
1人暮らし×アメフト×理系という何とも家計に負担になる選択をするか?
人生最大の悩みが生じてしまった。
「アメフトをするか、、、」
「家計のことを考えて、建築を学ぶために関東の大学へ行くか、、、」
入学金振込期限の当日まで悩んでいた。
その時は本気で「今後の人生が決まる。」と考えていた。
よく考えればとてつもなく理解のある親からは 、
どちらの大学にでも入学金を振り込めるよう、
多い方の金額を渡され、家を出た。
最寄りの銀行まで歩いて15分。
歩きながら思考を巡らせた。
何が自分にとって最適か?
自分が本当にやりたい事は何か?
後悔しないか?
親が喜ぶのはどっちだ?
友達に自慢出来るのはどっちだ?
将来どうしたいんだ?
僕は、
一つの結論を出した。
関西に行く。
そして、
関西でアメフトをする。
アメフトが捨てれなかった。
親にも報告。
全く反対しなかった
本当に感謝。
今でこそ、関東から関西の大学へ
アメフトをしに行く事も普通になったが、
当時ではほとんどいなかった。
高校の同級生からも何でワザワザ関西に?
しかもネームバリューもある大学の建築を捨てて?
やはり自分のアメフトが不完全燃焼で終わっていたのと、
自分自身が納得いく挑戦をしたかった。
自分を試したかった。
まだまだ上にいけると思っていた。
入学金は関西の大学へ振り込まれた。
まもなくして、
4月を迎え、慌ただしく準備をした僕は、
関西での初めての1人暮らしをスタートさせた。
関西という土地も初めて。
1人暮らしも初めて。
大学生活も初めて。
関西人も初めて。
右も左もわからない中、
気付いたらアメフトのフィールドに足を運んでいた。
練習をしているグラウンドへ行くと、
カルチャーショックとも言える、
距離の近さで先輩がお出迎えしてくれた。
「関西人は、パーソナルスペースへ平気で入り込んでくるのか!?」
「こんな環境でやっていけるのか?」
そんな不安がよぎる初日を今でも忘れない。
そんなこんなで、
無事にアメフト部に入部。
高校の頃に自分が担当していたポジションを希望し、練習に混じるようになった。
名門・強豪高校推薦入部が多い中、自分がどこまで出来るか?
トライ・チャレンジが始まった。
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